みなさん、こんにちは。ベルリン在住の料理研究家、島崎ともよです。
今日は、以前主宰しているオンラインサロン内でやった質問コーナーにたくさんのリクエストをいただいた、「ナッツのカビ毒」について書いてみようと思います。
全文はメンバー様のみの公開ですので、ご了承ください。
これまで、物事には反対の側面があることもちゃんと知ろうね、という話を、オンライン料理教室では度々してきました。流行りやパッと入ってきた情報だけに飛び付かず、別の側面は無いのか知っておくことは必要だと思っています。例えば「砂糖は一般的には良くないと言われているけれど、はちみつで代用することは本当にいいのだろうか?」というトピックに関しては、以前コラムに書いたのでぜひ読んで欲しいのですが、今回もそんなテイストのお話です。
あれもこれもだめだ、食べるものがない…という方向には受け取らないで下さいね。知識として持っておくだけでも大きく違います。無知と、知っていて選択するのは大きく違いますから。
ナッツのカビ毒ってなに?
一般的にナッツ類というと、健康的なイメージを持たれていることが多く、例えば、体に良い脂質を多く含んでいたり、善玉菌・悪玉菌のバランスを取ってくれる「体にいい食べもの!」と理解している人は多いと思います。
それらの情報から、ナッツを積極的に摂る方もいらっしゃる一方で、ナッツにはアフラトキシンという毒性の強いカビ毒があること、そして、それは天然物の中でもっとも強力な発がん性物質が含まれていることはあまり知られていない側面です。