今月も、妄想あさこ食堂へようこそ。gozenのメンバー兼スタッフ(コンテンツクリエイター)のAsakoです。
「妄想あさこ食堂」とは
gozenのコミュニティメンバーさまが主人公となった読み物です。その方の暮らし方や考え方を覗き見ることで、新しい視点を見つけたり、勇気や力、ヒントが得られるかも!コラムの最後には「もしこの主人公が、架空のあさこ食堂に来てくれたら」を妄想しながら、メニューを考えておもてなし。
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今月はシンガポール在住のMikiさんをお迎えします。
現在シンガポールを拠点に、司会通訳のほかオンラインサロンの主宰、食や美容、健康に関する発信をされているMikiさん。その発信内容の確実さ、説得力の高さから絶大な人気を誇る美と健康の、そして人生のステージをアップさせるスペシャリスト。
コロナ禍で意気消沈する日本社会を元気づけようと、恩師と主催したオンラインサロンには、2年間で延べ数千人が参加し、参加者の中には不仲だった夫婦仲が改善し妊娠したり、想定外の収入があったりと人生を爆上げした参加者が続出したという。
そんなMikiさんに伺った、人生をステージアップさせる「Mikiさんマインド」を今回は2回に分けてお送りする、 妄想あさこ食堂スペシャルエディション。はじまりはじまり~。
美と健康・食への意識を作ってきたもの
幼少のころから食べることと、人体に関する興味が強かったというMikiさん。食への投資を惜しまないご両親、 料理上手だったお母様のおかげで、子どものころから正しく豊かな味覚を育んできた。お人形遊びする友人の横で、人体解剖の本を熟読するほど「人の体」に幼少期から興味があったそう。だから、メルボルンの大学留学時の専攻が ”Medical Science” だったのもごく自然の流れだった。留学時代、人生初めてのひとり暮らしで得た 小さなキッチン、自分だけの城を得られたのがうれしくて料理に没頭した。作った料理レシピを COOKPAD に 投稿して賞を得たことも、レシピ本に掲載されたことも一度や二度ではなかったというエピソードからも、食への 興味関心・料理センスの高さが伝わってくる。
大学卒業後に移住したシンガポールでの生活が数ヵ月過ぎたころ、会社のトラブル、失恋と辛いことが重なった。そんなときにふと鏡を見て目にしたのは、留学時代に太ったままの、納得いかないプロポーションの自分。そこで 自分ひとりで解消できる問題から着手しよう、とダイエットを始める。今度こそ失敗しないように綿密に下調べと準備をしてから臨み、コツコツと4カ月で12 ㎏のダイエットを成功させた上、その後ダイエットの繰り返しで苦しむ人生から卒業すべく栄養学を学び直したという。
問題点を前にしたとき、「人生詰んだ」感で空を見上げて終わるのか、足もとを見て着実に自分で出来ることを始め前に進むのか。自分の力で解消できることから着手して出来ることから改善していけば、その後の人生の展開は大きく変わることをMikiさんは証明してくれている。
普段の「食」
健やかさと美しさはイコール、そしてその根底を支えるのは食べること。自身の学び、自分の体で体感してきた 「美」と「健康」、そして「食」について意識していることは多数。中でもMikiさん自身、またお子さんたちの 食生活で意識していることを聞いてみた。(gozen メンバーの気になるところ!)
年中暑いシンガポール、汗もよくかくから水分と塩分の補給は積極的に。水分は体内の6,7 割を占めるので飲み水にはこだわって、浄水器を通した上にカートリッジポットで更に浄化し、フルボ酸ミネラルを入れて毎日たっぷり摂るという。また、積極的に塩分補給が出来るよう家の中で子どもたちもすぐ手に取れるところに天然塩は置いているそう。日常的に体に必須の水分・ミネラルを摂取して、体の土台となる部分を整えておく。その上で、Mikiさんが食で注力しているのは「いかに体に不要なものを入れないか」ということ。植物油脂や小麦粉、加工食品や添加物全般を極力摂取しないこと、保存食品であれば缶詰より瓶詰を選んだり、食材の栄養をそのまま摂れるように冷凍されたもの よりフレッシュなものを選んだり。 なるべく自然に近い状態、体にとって好ましい物を選んでいるそう。
そうして日ごろから体に必要なものだけを入れて整えていくと、「体にとって不要なもの」=「美味しくない」ことが体感できるようになる。「何を食べるべきか」を頭で考えるよりも、違和感を覚えられる体を日ごろから 養っていくこと、根本を整える重要性がそこには見えてくる。
そしてそんなMikiさんの食に関するポリシーを聞く中で、わたしが一番衝撃を受けたのは「食べることへの心持ち」だった。
食べる「気持ち」
「食べることって本来、すごく神聖な儀式なんですよね」
現社会の「食」は、栄養を摂るため、お腹を満たすことにフォーカスされがち。でも本来は、もともと命ある食材のエネルギーを自分の身体に取り込み、そのエネルギーと共に生きていく神聖な儀式だという意識が常に根底 にある、と語ってくれたMikiさん。だから、どんなに忙しくとも「いただきます」と手を合わせて食べ始めたり、 しっかり咀嚼して食べることで、食材への感謝や体内に取り込むことへの敬意を忘れないように。
目の前の食事が自分を作っていくのだから、その食材を大切に扱うことと、自分の身体、自分自身を大切に扱うことは同じこと。だからこそ、毎度の食事を「輝かせる」ことを忘れないという。
外食文化が根強いシンガポール、Mikiさん自身も週の半分近くを外食に頼ることも。そうした外食の日でもMikiさんは食卓全体にこの食事が自分自身の、そして一緒に食事をとる家族や友人みんなのエネルギーの源になる ことを願って光のシャワーを浴びせ、輝かせるのだそう。あくまで気持ちの上でのおまじない。これまでは疲れていたり、忙しくて外食や中食に頼った日はどこか後ろめたさを感じて、「ごめんね」と思いながら食卓についていたわたし。でもそんな罪悪感の波動が伴った食卓よりも、「食を楽しみ、今日を生きる祝福」の波動が伴う食卓のほうがずっと、それを食べたひとの明日へのパワフルな エネルギーになることは想像に難くない。そのおまじない、今後はわたしも有難く使わせてもらおう。
子どもと、食
成長期の子どもを持つお母さんにとって、我が子の心身と味覚の育成は大きなテーマのひとつ。食の選択肢が増えたからこそ悩ましいジャンクフードやファストフードとの付き合い方、好き嫌い問題……ついつい肩に力が入りすぎてしまうことでもある。
Mikiさんは普段の食卓でこの食べものがどのように作られたのか、それを摂ると体にどのような影響があるのか、 といった食の知識を子どもたちと共有しているそう。そんな食卓に並ぶのは素材の味を活かした、肉や卵、ごはんとお味噌汁を中心としたいたってシンプルな献立。毎日の家庭の食卓に多くの品数を並べる必要も、過度な彩りも要らない。きらびやかなSNSの投稿を見ては「充実した食卓を用意してこそ、いいお母さん」という理想を求め、自分の首を 絞めてしまいがちなお母さんたちに朗報のようなMikiさんの言葉。先に聞いた食卓にかける光のシャワーと同じこと、「やらねば」の義務感で作られた食事よりも、ご機嫌の波動を乗せたシンプルな塩むすびのほうがよほど食べ手を幸せにする。心身共に幸せな食卓を叶える、gozenのコンセプトがMikiさんの言葉にシンクロする。
そうして日ごろから食への正しい知識と素直な味覚を育んでおけば、たとえ普段家では食べないジャンクフードやファストフードを外で食べる機会があっても、子どもたちは自分の体に目を向けてその変化に気付ける。頭で理解するだけでなく、自分の体の様子で感じるからこそ分かることも多いし、子どもたちは自ずと必要な食べものを選ぶことができるようになる。
一日、一週間といった長い目線で必要な栄養素がバランスよく摂れればいいのだから、子どもたちが嫌いな食材を無理して食べさせることはない。友人宅でたまにご馳走になるファストフードや、パーティーでのジャンクなお菓子に目くじらを立てることもない。
母親の意向だけでは管理しきれなくなる子どもたちの「食」の世界に頭を悩ませるお母さんの、肩の荷が下りる ような大らかなスタンスだなと思う。
発達障害にアレルギー……昨今の子どもたちに頻発するこれらの問題は、栄養不足から起こりやすい。子どもた ちの健やかな体作りのために必要なビタミンやミネラル、それらを効率よく吸収するために必要なタンパク質、 これら栄養素を手軽に摂れるようにMikiさんが取り入れているのが、ボーンブロススープ。鶏骨を長時間煮込むだけで出来るスープを、カレーやシチュー、出汁巻卵にと日ごろの食事に積極的に利用しているそう。
そこで、Mikiさんをお迎えする今月の妄想あさこ食堂は、ボーンブロススープかけごはんの軽い朝ごはんを。
アクを掬いながら丁寧に煮出した黄金色のスープを、炊きたてごはんにかけて。ポーチドエッグと蒸し鶏、青みの水菜と刻みネギを添えたら、簡単だけどしみじみ美味しく、体に優しい朝ごはんに。アクセントに自家製ラー油をたらりとかければ、ピリッとした辛みでさらに箸が進む。
こんな朝ごはんをいただきながら、引き続き子どもたちとの関わり方、女性としてさらに人生を輝かせる秘訣を聞いていこう。
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