みなさん、こんにちは。ベルリン在住の料理研究家、島崎ともよです。

これまでたくさんの「ガリ」のリクエストをいただいてきました。海外在住組からの「根生姜で作れないか?」というご相談と、日本在住組からの「無添加のガリを手作りしたい!」というお声が多かったです。

「新生姜」は収穫してすぐに出荷するものを指し、根生姜よりも清涼感のある香りと食感の柔らかさがあり、美しい白い色が特徴です。一方で、新生姜を2-3ヶ月寝かせて、色づかせ、辛味を増したものが「根生姜」です。

私が住むベルリンではスーパーで新生姜を見かけることはほとんどなく(5年住んで2回だけ見たことあり!)基本は根生姜しか手に入りません。個包装にはなっていないので、自分がほしい分だけポキっと折ってグラムで買うのが一般的なこともあり、カッサカサに乾いた水分も飛んだような生姜も珍しくありません。

ですが、工夫すればおいしいガリを堪能できるので、レッスンではそのポイントをお伝えします。

そして、ご存じの方も多いと思いますが、市販のガリや回転寿司や持ち帰りの寿司なんかについているガリには驚くほどの添加物が使われています。

例えば、酸味料、調味料(アミノ酸等)、ソルビットやステビア、サッカリンなどの人工甘味料、保存料(ソルビン酸)をはじめ、着色料あたりが多く使われている印象です。

以前、知人が「高級寿司用」って書いてあるからこのガリは大丈夫だよね?と写真を送ってきたのですが、成分表示を見たら上記の添加物に加え、漂白剤(次亜硫酸Na)が使われていたりもして、パッケージに騙されないでー!と伝えたことがありました。

ですが、自分で作ってみると、必要なのは生姜と調味料3つだけ。少しの手間はかかりますが、必要最小限の食材で作る自家製のおいしいガリを、ぜひ堪能してみてほしいです。