みなさん、こんにちは。ベルリン在住の料理研究家、島崎ともよです。
今日は、メンバーさん限定『練り込みタイプのパイ生地で作るアップルパイ』のレッスンです。
パイ生地には大きく分けて2種類あり、「折りパイ(折り込みパイ生地)」と「練りパイ(練り込みパイ生地)」と呼ばれます。
おそらく大半の人がイメージする何層にも折り重なったサクサク生地のパイは、バターを何層にも折り込みながら薄い生地の層を作ることで、さっくりと軽く、ほろほろと崩れるような食感をお楽しみいただけます。こちらを「折りパイ」と呼びます。
こちらは、何度も生地を冷やしながら折り込んでいくので、時間がかかったり、バターが溶け出してしまうなど難易度が高い製法と言われています。
一方で「練り込みパイ」は、粉とバターをすり混ぜ、水分を加えたら練らずに重ね合わせるように層を作る製法です。折りパイとはまた違ったクラッカーのようなサクサク感を楽しんでいただけます。
練りパイは何度も折り込まないのでグルテンの形成を最小限に抑えます。そして何度も折り込んでいく必要が無いので、折りパイよりも気楽に時短で作れる利点もあります。
例えばミルフィーユであれば、折りパイで作ることで1000枚の葉っぱが折り重なるような食感を表現できるので、練りパイで作るのは向いていません。アップルパイの場合は、どちらの生地でもそれぞれの良さが出て楽しんでいただけるので、今回は練りパイで作るアップルパイを作ってみたいと思います。
少し難易度が高いレッスンですが、ぜひ挑戦してみてください!