みなさん、こんにちは。ベルリン在住の料理研究家、島崎ともよ(@tomoyo.shimazaki)です。
今日は、gozenのメンバーさんからいただいたご質問にお答えしていくコラムです。
メンバーさんからの質問を見ていると、レシピ通りに作っても失敗したり、味の加減が分からず、料理に苦手意識を感じておられる方が結構いらっしゃるなという印象があります。
今日はそんな方に参考にしていただき、お料理をするときに大切な心構えを知って欲しいなと思っています(全文はメンバー様のみに公開しております)
料理の失敗は大した失敗ではない
まず、料理の失敗は、大して気にする必要はありませんし、数回失敗したからといって、自分は料理が苦手だと決めつける必要もありません。例えば、もしお子さんが何かに挑戦して1-2回失敗したとしましょう。「君は向いてないね」とすぐ決めつけるでしょうか?そんなことはないはずです。
例えば、砂糖と塩を間違えて入れたのなら、ただのおっちょこちょいなので、次回気をつければいいだけですし、しょっぱすぎたのなら次回もう少し塩分を控えめにしたらいいだけです。味が足りなかったのなら食卓に塩や醤油を置いておいて、塩味を足してあげれば済む話ですし、焦がしちゃったのなら、次回は時間を短くして焼くだけ。そんなに悲劇的な失敗でもないですし、悲観することではないでしょう。
お菓子作りも一緒。膨らまないなら、なんで膨らまないのか、工程を丁寧におさらいして何度か作ってみる。それでもダメなら、gozenのメンバーさんなら、私をどんどん使い倒して質問してください。実際に、うまくいかない方からの問い合わせには、状況や仕上がりを詳しく確認して(ここがとても重要なので質問者さんには、詳細まで説明してもらっています)、アドバイスを送っています。
ちなみに、料理家の私でも、新しいメニューにチャレンジするときは最初は思うように作れないことがほとんどです。大きな失敗ではないけれど、うーんイマイチ、みたいなことはしょっちゅうですが、短期間に何回も何回も繰り返し作って、バージョンアップさせています。
料理の失敗は、学びです。「どこを注意したら、次はもっと美味しく作れるんだろう?」を繰り返していけば、必ず上手に作れるようになります。私がお料理を習った先生には「最低20回は繰り返して作るように!それでもまだうまくいかないなら質問してくれ!」といわれましたが、それは私も同感です。