今日は、メンバーさんからのご相談にお答えするコラムをお届けします。

ご相談:料理が下手なこともあり、いつも作るものが偏ってしまいます。例えば、お菓子作りは過去の失敗から苦手意識があるので自分には無理と思って作る気が起きなかったり、レシピに使い慣れない食材が入っていると、それだけで作る選択肢から外れてしまうのですが、一方でいつも似たようなご飯しか作れない自分も嫌です。市販のお菓子にいつまでも文句を言っているくらいなら、自分で作れるようになりたい気持ちもあります。どのように向き合ったらいいか教えていただきたいです。

まぁ、ほとんどの方がこういう状況ではないでしょうか(笑)苦手なものを作るのは重い腰が上がらないでしょうし、手に入らない材料が入っていたら一気にハードルが高くなる、それは至って普通のことです。それでも作れるようになりたいなら、シンプルにやるしかないと思いますよ。当たり前なんですが、下手だと思ってチャレンジしなければ上達はしませんし、そもそも、数回失敗したから「下手」「苦手」と勝手に決めつけて諦めている人も結構いらっしゃいます。

先日、インスタで見つけたヒットレシピを参考に、チキンを使った料理を作ってみました。お酢が結構効いた味付けで、化学調味料もガッツリ入っているレシピでした。私なら普段はやらない配合です。

残念ながら出来上がりはイマイチ。化学調味料を抜いたら、やっぱりどこか物足りなさもあって、どうにかこうにかアレンジして65点位の出来で着地させました。「ごめんよ、今日のは失敗作なんだよー」と心の中で思いながら食卓に出したわけですが、反応は予想と反して大喝采(大げさw)でした。

「ママ!こんなおいしいチキンはじめて!!また作って!」「え?ママ食べないの?ちょうだい!」

と私の皿のお肉にまで手を伸ばし、余ったタレもご飯にかけて完食。夫もおいしいおいしい!と食べてくれ、拍子抜けするくらい褒め称えてもらいました。

私が自分の好みだけで排除していたものが、他の家族は大好きだったとは。新たな発見でした。

米の炊き方くらい知ってます!という人がほとんどだと思いますが、土鍋で炊くのと、staubで炊くのと、普通の鍋で炊くのと、全然違うんですよ。給水時間の違いでも、水の種類でも味は変わります。自分が今まで当たり前にしていたことを外れてみるのも学びに繋がります。