2022年にオンライン無添加料理教室「gozen」を立ち上げてから3年。1年ほど前に、コンセプトを「海外在住者に寄り添う料理教室」へ変更しました。
海外暮らしの中で「ゆる無添加」が当たり前になりすぎ、わざわざそれを主張することに違和感を抱いたからです。
でも、メンバーさんの割合を見ると、ずっと半数以上が日本在住の方。「なぜ日本からこんなに入ってきてくれるんだろう?」とずっと不思議でした。今思えば、日本にいるメンバーさんたちが感じてくれている本当の価値に、私自身が気づけていなかったのかもしれません。
海外の「なさすぎる」と、日本の「ありすぎる」
ベルリンに住んで8年。ここには本物の醤油もみりんも売っていません。最初は妥協だと思っていましたが、いつしか「あるものをありがたく使う生活」に変わっていきました。
一方で、今夏7年ぶりに一時帰国して感じたのは、日本のスーパーには◯◯のタレや万能調味料が溢れかえりすぎているなぁ、ということ。
オフ会でお会いしたメンバーさんからも、「gozenに入る前は、使い切れない調味料が冷蔵庫で化石化していました」「入ってからは無駄な調味料が必要なくなって、買い物も冷蔵庫もスッキリした!」 という声をいただきました。
その時、選択肢が「ありすぎる」日本だからこそ、私が海外で身につけた「最小限の調味料で素材をおいしくするスキル(=ゆる無添加)」が役に立つんだ、とハッとしました。
「ガチ」じゃない。「ゆる」を推奨する理由。
私は、27歳の時に体を壊し、そこで食について見直し始めたのが「無添加」に出会ったきっかけでした。体に良いものを!と考え始めるとストイックになり「ガチガチの無添加」に走ったまま、妊娠出産を迎えました。
この特殊な時期は「生まれてくる子のために」と口にするものが全部気になったり、これから始まる離乳食やご飯作りにもプレッシャーを感じたり…なんてことも増えますよね。当時の私の周りにもそんな人がたくさんいました。
特に多かったのは、こだわりの食材で頑張って作ったのに、子どもが食べてくれなくてイライラ。
その様子をたくさんみてきて、またここでハッとするわけです。家族のために頑張っているはずなのに、料理を作る本人がイライラしてしまうのは何か違うよなぁ。何だか切ないなと。
それをきっかけに考えが徐々に変わっていきました。
食材のクオリティは大事だけど、それよりも作り手が「どんな心持ちで作るかの方が大事なんじゃないか?」と。
私が大切だと思うのは、知識を持った上で「かたよらない、こだわらない、とらわれない」こと。ストイックに正解を目指すのではなく、現状をうまく波乗りしながら「しなやかに乗り切る」ことです。
無添加の知識を知ってさえいれば、またいつでも戻って来れる。作ることが大変な日は、市販品や便利なものに頼ったっていい。どこかで帳尻を合わせる術を知っていれば十分かなと。
私の根本はここにあって今も変わっていないと、gozenをスタートさせた時の気持ちを再確認しました。
知識はつけつつも、シンプルに身近なものに感謝して、心地よく食べることを楽しむ人を増やしたい。
そんな想いから、gozenのコンセプトを改めて「ゆる無添加」として整え直しました。
想いに共感していただける方と一緒に歩んでいけたら嬉しいです。
【新規メンバー募集期間】2026年8月30日まで ※8月31日以降は、一旦ご入会をストップします。