みなさん、こんにちは!
今回作るのは、世界中で愛されているイギリス生まれの伝統菓子、キャロットケーキです。
「混ぜて焼くだけ。それだけで、驚くほど美味しい。」
キャロットケーキの本当の魅力は、その気取らない「おおらかさ」にあると私は思っています。 細かいルールを気にしなくても、材料をどんどんボウルに入れていくだけで、オーブンから最高の香りが立ち上がってくるし、出来上がりも驚くほどおいしい。
慌ただしい日常を送る中で、気取らずに作れることも大切にしています。
こんなに簡単なのに、こんなにおいしくていいの!?と何度思ったことか。
gozenらしい軽やかなお菓子作りを、ご一緒しましょう。
【このレッスンの「学び」ポイント】
今回のレッスンでは、その奥に隠れた豆知識を知っておいていただきたいです。
膨張剤のダブル使い: 「ベーキングパウダー」と「重曹」をあえて両方使っています。ふんわりとした高さと、キャロットケーキらしいどっしりとしたコク。この2つを両立させる「黄金バランス」のために必要なのです。後半で詳しくお伝えします!
オイルで作る、計算されたしっとり感: バターではなく植物性オイルを使うことで、冷めてもしっとりふんわり。にんじんの水分と油分が馴染むことで、翌日はさらに美味しくなるのです!
「焼き」と「生」のハイブリッド: しっかり焼き込んだ香ばしい生地に、フレッシュなクリームチーズの酸味を合わせる。焼き菓子と生菓子のいいとこ取りをした、キャロットケーキならではの構成を楽しみましょう。
Ingredients
- [ マフィンカップ12個 ]
- ◉薄力粉:230g
- ◉シナモンパウダー:4g
- ◉ジンジャーパウダー:1.5g(小さじ1/2弱)
- ◉ベーキングパウダー:7g
- ◉重曹:2.5g
- ◉天然塩:3本指でひとつまみ
- にんじん:270g
- 卵:3個
- ブラウンシュガー、甜菜糖、きび砂糖など:130g
- 米油・太白ごま油など:200g
- [ フロスティング ]
- クリームチーズ(常温):150g
- バター(常温):80g
- 粉砂糖:80g
- くるみ(ロースト・粗めに砕く):ひとつかみ程度
Directions
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- オーブンを160度に予熱する。
- ◉の粉類を合わせてふるい、にんじんはフードプロセッサーで攪拌しみじん切りにしておく(※)
- 卵と砂糖をボウルに入れて泡立て器でよく混ぜる。油を加えて、さらに攪拌する。
- ニンジンを加えて混ぜる。
- ◉のふるった粉類を加えて、ゴムベラでさっくりと混ぜ合わせる。粉気がなくなればOK。練らないように注意!
- 生地をマフィンカップの6-7割程度入れる。
- 175℃のオーブンで約30分焼く。(家庭のオーブンによって異なるので調整が必要)竹串を刺してドロッとした液体がついてこなければ焼き上がり。
- ケーキクーラーや網の上で粗熱をとる。
- クリームチーズとバターをボウルに入れて常温で柔らかくしておく。
- 泡立て器でクリームチーズとバターをよく混ぜ合わせたら、粉糖、粗めに砕いたくるみを混ぜてフロスティングを作る。
- 粗熱が取れたキャロットケーキの上にフロスティングを飾って完成。
フードプロセッサーがない場合
1. 「おろし金」で粗めにすりおろす
「しっとり感」を出しつつ、ニンジンの存在感も残せる方法。おろし金でシュッシュとすりおろすだけ!ただし、細かくなりすぎると水分が出すぎてしまうので、粗めに削れる面があればそちらを使って!水分がダラダラ出るようなら、軽く手で絞ってから生地に混ぜるとgood。水分が多すぎると、焼き上がりがベチャッとしてしまう原因に。
2. 包丁でひたすら「みじん切り」
少し手間はかかるが、食感は一番いい。ニンジンを包丁やスライサーで細い千切りにしてから、端から細かく刻んでいく。大きさがバラバラでも、それが手作りらしい食感になってgood!
なぜベーキングパウダーと重曹を使うの?
今回のレッスンでは、ベーキングパウダー(BP)と重曹をあえて両方使う「ダブル使い」のレシピをご紹介しています。
なぜ一つではなく、二つを組み合わせるのか? それには、キャロットケーキを「最高においしく、かつ誰が作っても失敗が少なく」仕上げるための明確な理由があります。
1. 「ふわっ」と「しっとり」の絶妙なバランス
にんじんやナッツ、油分が多いキャロットケーキは、生地が重くなりがちです。
・BPが縦に持ち上げる力を担当し、生地に空気感を与え
・重曹が横に広がり、生地にほどよい密度と「しっとり&もっちり」した食感を与えます。
この2つが協力することで、「軽すぎず、重すぎない」絶妙な食感を生み出してくれます。
2. 「キャロットケーキらしい」深みのある色と香り
キャロットケーキといえば、あの深い茶色のケーキが特徴的。
・重曹には「焼き色を濃くする(メイラード反応を促す)」働きがあります。
・重曹特有の香ばしさが加わることで、スパイスの香りがより一層引き立ち、味わいに奥行きが出ます。 BPだけでは出せない、この「コク」こそが美味しさの秘訣です。
3. 失敗しにくい「安心設計」
重曹は非常にパワフルですが、入れすぎると苦味や独特のニオイが出てしまいます。 そこで、メインの膨らみはクセのないBPに任せ、重曹は「風味と食感のアクセント」として最小限に抑える。 この組み合わせが、苦味が出ず、食感も色付きも良いバランスで焼き上がる、私おすすめの配合です。
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一つひとつの材料に役割があることを知ると、お菓子作りはもっと面白くなります。今回は、この2つの膨張剤が起こす化学反応を、ぜひ焼き上がりの香りと食感で体感してみてくださいね!
キャロットケーキに合わせるおすすめの紅茶
私のおすすめは、濃厚なアッサムのミルクティー。 ケーキのスパイスと紅茶のコクが口の中で合わさる瞬間は、まさに至福のひとときです。