みなさん、こんにちは。ベルリン在住の料理研究家、島崎ともよです。

私が作るから揚げは、漬け込み時間が5分程度と短いのが特徴です。仕込んだら、油を準備したり、ちょっとした洗い物をしている間で十分。

長くつければつけるほど味が染みておいしい!気もしますが、味付けで使う醤油の塩分で、漬け込み時間の経過とともに肉から水分が出て行くので、身は固くなっていきます(下ごしらえで、野菜などに塩を振って水分を出す、あの浸透圧の原理ですね)

ジューシーに仕上げるには、長く漬け込まない方が良いのと、肉の保水のためにほんの少し入れるきび砂糖がポイントとなります。揚げたてはもちろんですが、冷めても味がしっかり付いていて、柔らかな仕上がりになります。

サックリした衣にするには、米粉と片栗粉をミックスして使うのもポイントです。(海外の米粉ですと、苦味やきしみを感じる場合もありますので、その場合は片栗粉オンリーでもOK!)

Ingredients

  • 鶏もも肉:600g
  • 醤油:大さじ3強(濃い味が好きな人は大さじ4くらいでも良い)
  • きび砂糖:小さじ1/2(肉を保水し柔らかくする効果あり)
  • おろししょうが・おろしニンニク:各1かけずつ(出来るだけチューブではなく、おろして使う)
  • 米粉:大さじ5
  • 片栗粉:大さじ3
  • お好みの揚げ油

Directions

    • ボウルに鶏肉を入れ、醤油、きび砂糖、おろししょうが、おろしニンニクを加え、手でよく揉む。5分程度おいておくだけでいいので、長時間漬け込む必要はない。
    • フライパンや小鍋に2cm程度の深さの油を入れ、160度まで温める(菜箸を入れたら先端から細かい泡がゆっくり静かに出る程度)
    • 揚げる直前に米粉と片栗粉をよく混ぜたものをまぶす。余計な粉を落としてから肉を入れる。衣の表面が固まり、うっすらと揚げ色がつくまでは触らずにおいておく。
    • 薄い揚げ色がついてきたら裏返す。両面がバランスよく色づくように、途中で裏返しながら両面の衣が色づくまで揚げる。この段階では、しっかりカラッとするまで揚げなくてもOK。揚げ色が急についたり、菜箸で肉に触ったときに油が弾ける場合は、油の温度が高すぎるので火を弱める。一旦網に上げて予熱で2-3分火を通す。
    • 最後に少し火力を強めて2度揚げ。全体がカラッと仕上がる。網にあげてしっかりと油を切る。