みなさん、こんにちは。ベルリン在住の料理研究家、島崎ともよです。

今回のレッスンは「フライドチキン」。暑い時に揚げ物なんてー!と言われそうですが、昨年から定期的にリクエストが続いていたので、今回取り上げました(笑)

暑い時こそ揚げたてのフライドチキンにビールは最高で、試作段階や撮影の裏側では、毎回ひそかに「プハー!」っとやっておりました!(ちなみに、私も夫もアルコールが飲めないので「ラドラー」というアルコールフリービールとレモネードを割ったビールで乾杯しています)

アメリカ留学中、4ヶ月ほどお世話になったホストファミリーがいるのですが、実はその期間中「一生分のフライドチキンを食べたんじゃない!?」というくらい、毎週毎週食べまくった記憶が今も鮮明に残っています。

まず、ホストファミリー宅での初の食事は、大量のフライドチキンとマカロニチーズとコーラ(野菜とかはもちろんゼロw)。最初は「THEアメリカ!」なご飯に興奮しましたが、それが週1ペースで来るとは夢にも思いませんでした。

ホストファミリーは、日曜日の午前中に宗教の集会に行っていたのですが、夜になると仲間をたくさん連れて帰ってくる習慣がありました。お留守番の私は、ホストマザーの友人らしき方と一緒にみんなが帰ってくる時間に合わせて大量のフライドチキンとマカロニチーズを用意して、庭のビニールプールでビールを冷やしておくという仕事を任されていました(お小遣いあり)朝から漬け込んで、夕方からは永遠と揚げて揚げて揚げまくるのです。

そんなこともあって、もう飽きるほど作って食べたフライドチキンですが、あら不思議。ホストファミリーにさよならを告げた後も、なぜか定期的に無性に食べたい欲にかられるのです。

このフライドチキンは、当時使っていた調味料、食感、スパイスの香り、作り方の記憶を辿りながら、日本のアクセントも加えた味わいに仕上げています。もうホストに会うことはないけれど、私のチキンを食べさせたら合格点はもらえるだろうか。

ぜひ、皆さんにもアメリカに旅した気分で作ってみて欲しいです。